義務ブックス

習慣付けないと本を読まなくなってしまいそうで

1.夢野久作『ドグラ・マグラ』

ドグラ・マグラ

はい、こんにちは。読書週間を付けたいので始めてみました。
オススメの本を自分勝手に紹介していきます。

記念すべき第一作は夢野久作著の『ドグラ・マグラ』です。
日本三大奇書として知っている方もいると思います。上下巻ある出版社もあるので、手に取るハードルはちょっと高いかなって感じですよね。内容も意味不明だからキツい?大丈夫です。意味わから人の方が少ないです。
そもそも奇書ってなんやねんって話なんですけど、アンチミステリだと考えてもらって大丈夫です。つまるところ三大奇書は探偵小説です。が、探偵小説に喧嘩を売ってる探偵小説ってイメージを持ってください。それだけです。
夢野久作がめっっちゃ時間かけて書いた小説なんで、そりゃ構成も凝ってますし用語も難解です。それ除いちゃえば殺人事件の犯人だ〜れだ?ってだけの内容です。主人公である「私」が作中に「ドグラ・マグラ」を読むんですけど、『ドグラ・マグラ』内に「ドグラ・マグラ」が登場するんですね〜。深く考えたら負けです。時系列順に並べたり、登場人物とかをまとめたりしたくなる気持ちはわかりますが、この殺人事件のトリックは物理的なものじゃなくて精神的な、もっと言えばオカルトなんで、あんまり意味ないです。
私はSFとして読んだ方が面白いんじゃないかと思ってます。はい。ただね、長いっす。こんな事言うのもアレなんですけど、中弛みします。ただ、後半は面白いんで我慢してください。むしろ後半の面白さのためにたくさん伏線張ってるジャンプ作品みたいなもんです。なので前半で挫折したらもったいない!あと読み切ったら「私はこんな難しい本を読み切ったんだ」という謎の満足感が得られるので良きです。

最後に読むコツを伝授してさようなら

「考えるな感じろ、感情移入とかいらない」